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2026年6月のコラム

ミャンマー人の特定技能が急増している理由とは?採用で注目される背景を解説

2026/06/17  カテゴリー:特定技能外国人紹介事業

株式会社ジェイ・エス・ピーのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

日本の人手不足が深刻化する中、特定技能制度を活用して外国人材を採用する企業が増えています。
その中でも近年、特に注目されているのがミャンマー人材です。

出入国在留管理庁の公式資料によると、令和7年12月末時点の特定技能在留外国人数は全体で390,296人となり、過去最高を記録しました。
そのうち特定技能1号のミャンマー人は44,315人で、国籍別ではベトナム、インドネシアに次ぐ第3位となっています。令和7年6月末時点の35,557人から半年で24.6%増えており、ミャンマー人の特定技能が急速に存在感を高めていることが分かります。

では、なぜ今ミャンマー人の特定技能が増えているのでしょうか。
この記事ではミャンマー人材が注目される背景や、採用する企業側が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

ミャンマー人の特定技能が急増している現状

特定技能制度とは、人手不足が深刻な分野で一定の日本語能力を持つ外国人を受け入れるための在留資格です。
介護、外食業、飲食料品製造業、建設、農業、ビルクリーニングなど幅広い分野で活用されています。

最新の公式資料では、特定技能1号の国籍別人数はベトナムが158,497人、インドネシアが86,523人、ミャンマーが44,315人となっています。ミャンマーはフィリピンや中国を上回り、特定技能人材の主要な送り出し国のひとつになりました。

これまで外国人材採用といえばベトナムや中国、フィリピン、インドネシアを思い浮かべる企業も多かったかもしれません。しかし近年はミャンマー人材への関心が高まり、介護、外食、食品製造、宿泊、農業などさまざまな現場で採用が進んでいます。

その中でも特に注目したいのは “単に人数が増えているだけではない” 点です。
令和7年6月末から12月末までの増加率を見ると、ミャンマー人の特定技能1号は24.6%増となっており、同じ上位国の中でも高い伸びを示しています。これは企業側の採用ニーズと、日本で働きたいミャンマー人の意欲が重なっている結果といえるでしょう。

なぜミャンマー人材が特定技能で注目されているのか

ミャンマー人の特定技能が増えている背景には、いくつかの理由があります。

まず、日本で働きたいと考える若い世代が多いことが挙げられます。
ミャンマー国内では海外就労を将来の選択肢として考える人も多く、日本語を学びながら特定技能を目指す流れが広がっています。日本で安定して働き家族を支えたい、将来のキャリアにつなげたいという思いを持つ人材も少なくありません。

次に、日本の企業側でもミャンマー人材を採用候補として検討する動きが増えています。
介護や外食、食品製造などの現場では、慢性的な人手不足が続いており、国内採用だけでは十分な人材を確保しにくい状況があります。その中で特定技能制度を活用し、一定の日本語能力と技能を持つ外国人を受け入れる企業が増えているのです。

また、ミャンマー人材はまじめで穏やかな印象を持たれることも多く、介護や接客、チームでの作業が求められる職場との相性を期待されやすい傾向があります。
もちろん国籍だけで性格や能力をひとくくりにすることはできません。しかし、採用現場では「丁寧に仕事を覚えようとする」「長く働きたい意欲がある」といった点に魅力を感じる企業もあります。

介護・外食・食品製造でミャンマー人材の需要が高い

ミャンマー人の特定技能が注目される分野として、特に関心が高いのが介護、外食業、飲食料品製造です。

特定技能全体で見ると、令和7年12月末の時点の特定技能1号では、飲食料品製造業が93,393人、介護が67,871人、工業製品製造業が56,736人、建設が49,323人、外食業が43,869人となっています。
いずれも人手不足の影響を受けやすく、外国人材の受け入れが進んでいる分野です。

その中でも介護分野は、利用者とのコミュニケーションや日々の生活支援が重要になります。
そのため、日本語能力だけでなく、相手に寄り添う姿勢や、継続して働く意欲も重視されます。
ミャンマー人材を採用する場合も入社前の日本語学習、入社後の生活支援、現場でのフォロー体制を整えることで定着につながります。

また、外食業や食品製造業では、シフト勤務や衛生管理、チーム作業への理解が欠かせません。
現場ルールをわかりやすく伝え、仕事の手順を丁寧に教えることができればミャンマー人材が力を発揮しやすい環境をつくれます。

つまり、ミャンマー人材を採用する際は「人手不足を埋めるため」だけでなく「長く働いてもらうための受け入れ体制」をセットで考えることが大切です。

採用企業が注意したいポイント

ミャンマー人の特定技能が増えているとはいえ、採用すればすぐに安定するわけではありません。
企業側には、制度理解と受け入れ準備が求められます。

まず重要なのは、特定技能の在留資格に必要な要件を正しく確認することです。
対象分野に該当しているか、業務内容が制度上認められる範囲に入っているか、雇用条件が日本人と同等以上になっているかを確認する必要があります。

次に、入社後の支援体制です。
特定技能1号では、外国人が日本で安定して生活し、働けるように支援することが求められます。
住居、銀行口座、行政手続き、生活ルール、相談窓口など、仕事以外のサポートも欠かせません。

また、ミャンマー人材の場合、母国側の情勢や出国手続きの影響で予定通りに入国できないケースも想定されます。採用計画を立てる際は、面接から内定、在留資格認定証明書の交付、ビザ申請、出国準備、入国後研修まで余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。

現場への説明も重要です。受け入れ側の職員が制度や文化の違いを理解していないと、せっかく採用してもミスマッチが起こりやすくなります。
「なぜ採用するのか」「どのように教えるのか」「困ったときは誰に相談するのか」を事前に共有しておくことで、受け入れ後の混乱を防ぎやすくなります。

ミャンマー人材の採用は今後も広がる可能性がある

ミャンマー人の特定技能は、今後も採用市場で注目される可能性があります。
その背景には、日本国内の人材不足とミャンマー側の海外就労ニーズの両方があります。

特に介護、外食、食品製造、宿泊、農業などの分野では、安定した人材確保が大きな課題です。
国内採用だけでは人員を確保しにくい企業にとって、特定技能制度は重要な選択肢になります。
その中でミャンマー人材はすでに国籍別で上位に入る規模まで増えており、採用候補として無視できない存在になっています。

一方で、採用を成功させるには人数の増加だけを見るのではなく、定着支援まで見据える必要があります。
日本語のフォロー、生活面のサポート、現場教育、キャリア形成の説明などを丁寧に行うことで、外国人材にとっても企業にとっても良い関係を築きやすくなります。

特定技能のミャンマー人材採用で失敗しないためのポイントをまとめた記事も掲載していますので、こちらも是非参考にしてみてください。

ミャンマー人の特定技能は採用戦略の重要な選択肢

ミャンマー人の特定技能が急増している背景には、日本企業の人手不足と、日本で働きたいミャンマー人材の増加があり、今後も注目すべき国籍の一つといえるでしょう。

ただし、採用を成功させるには制度の理解、適切な雇用条件、生活支援、現場での教育体制が欠かせません。
ミャンマー人材を単なる労働力として見るのではなく、長く一緒に働く仲間として受け入れる姿勢が、定着率の向上につながります。

これから特定技能でミャンマー人材の採用を検討している企業様、担当者様はぜひ一度株式会社ジェイ・エス・ピーにお問い合わせください。早い段階から情報収集を行い、受け入れ体制を整えておくことで、人手不足の解消だけでなく、職場の新しい可能性をひろげるきっかけにもなりますよ。

特定技能外国人に介護現場で服薬介助は任せられる?業務範囲と注意点を解説

2026/06/10  カテゴリー:特定技能外国人紹介事業
特定技能服薬介助

株式会社ジェイ・エス・ピーのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

介護施設で特定技能外国人の受け入れを検討する際、「どこまでの業務を任せられるのか」は多くの施設が気になるポイントです。
なかでも服薬介助は、利用者の健康に直接関わるため、「特定技能外国人に任せてもよいのか」「医療行為にあたらないのか」と不安を感じる方もいるでしょう。

結論からいうと、特定技能外国人だから服薬介助ができないというわけではありません。大切なのは、国籍や在留資格だけで判断するのではなく、介護職員としての業務範囲、施設のルール、医師・看護職員との連携、本人の日本語理解度などを踏まえて、安全に任せられる体制を整えることです。

この記事では、特定技能外国人に介護現場で服薬介助を任せる際の考え方や、施設側が注意したいポイントについて解説します。

特定技能外国人が担当できる介護業務とは?

特定技能外国人に服薬介助を任せられるかを考える前に、まずは特定技能「介護」で想定されている業務内容を整理しておきましょう。

特定技能外国人は、単なる補助的な人材ではなく、介護現場を支える職員として働くことが想定されています。
ここでは、特定技能「介護」の基本的な役割と、服薬介助を任せる際に必要な考え方について見ていきます。

特定技能「介護」は現場の介護業務を担う制度

特定技能「介護」は、人手不足が続く介護分野において、一定の技能と日本語能力を持つ外国人材を受け入れるための制度です。

介護分野では、入浴・食事・排泄などの身体介護をはじめ、これに関連する支援業務を担うことが想定されています。
そのため、特定技能外国人は単なる補助スタッフではなく、介護現場で利用者を支える大切な人材です。

もちろん、入職してすぐにすべての業務を任せるのではなく、利用者の状態や施設の方針に合わせて、段階的に業務を覚えてもらう必要があります。

服薬介助についても同じこと。
特定技能外国人だから一律に任せられないと考えるのではなく、介護職員として安全に対応できる環境が整っているかを確認することが大切です。

安全に任せるには確認体制を整えることが大切

服薬介助は薬を扱う業務であるため、介護業務の中でも特に慎重さが求められます。

たとえば、薬を飲む時間、薬の種類、利用者の体調、飲み忘れの確認など、細かいチェックが必要になる場面も少なくありません。
特定技能外国人に服薬介助を任せる場合は、「できるかどうか」だけでなく、「安全にできる体制があるか」を考えることが重要です。

同じ介護職員であっても、経験年数や日本語理解度、施設での教育状況によって任せられる範囲は変わります。
そのため、最初から一人で任せるのではなく、職員の見守りやダブルチェックを行いながら、本人が十分に理解できているか確認していくことが大切です。

服薬介助と医療行為の違いを整理

服薬介助は介護現場で行われることがある業務ですが、薬に関わるため、医療行為との違いを理解しておく必要があります。

どこまでが介護職員として対応できる範囲なのかを曖昧にしたまま任せてしまうと、現場で判断に迷う場面が出てくるかもしれません。

ここでは、服薬介助の基本的な考え方と、介護職員が自己判断してはいけないポイントを整理します。

服薬介助は慎重な判断が必要な業務

服薬介助は、介護現場で日常的に行われることがある一方で、医療行為との線引きに注意が必要な業務です。
介護職員が対応できる服薬介助には、一定の条件や施設ごとのルールがあります。

たとえば、利用者が自分で薬を飲めるように声をかける、薬を飲んだか確認する、決められた時間に服薬を促すといった支援は、介護現場で行われることがあります。

一方で、薬の量を判断したり、薬の種類を変更したり、医師の指示と異なる飲ませ方をしたりすることは、介護職員が自己判断で行うべきではありません。

つまり、服薬介助は「薬に関わるからすべてできない」というものではなく、医師や看護職員などの指示に基づき、施設の決められた手順に沿って行うことが前提になります。

介護職員が行う服薬介助の考え方

介護職員が行う服薬介助は、利用者が安全に薬を飲めるように支援することが目的です。
薬の内容を判断するのではなく、あらかじめ決められた内容に沿って、服薬のタイミングや飲み忘れがないかを確認します。

特定技能外国人に任せる場合も、この基本的な考え方は変わりません。
重要なのは、本人が薬の名前や服薬時間だけでなく、施設内での確認方法や報告ルールを理解しているかどうかです。

少しでも迷う場面があれば、看護職員や責任者に確認する流れを作っておく必要があります。
「たぶん大丈夫」「前もこうだったから」という判断を防ぐためにも、誰に確認すればよいのかを明確にしておくことが大切です。

特定技能外国人に服薬介助を任せる際の注意点

特定技能外国人に服薬介助を任せる場合、制度上の業務範囲だけでなく、現場での伝え方や確認方法にも注意が必要です。
日本語で日常会話ができる人材であっても、薬に関する言葉や施設独自のルールをすぐに理解できるとは限りません。

ここでは、服薬介助を安全に行うために、施設側が整えておきたい確認体制について解説します。

「伝わっているつもり」を防ぐことが大切

特定技能外国人に服薬介助を任せる際に注意したいのが、「伝わっているつもり」になることです。
日常会話ができる人材であっても、薬に関する専門用語や、施設独自の言い回しまで正確に理解できているとは限りません。

たとえば、「食後」「就寝前」「頓服」「粉薬」「一包化」など、介護現場では当たり前に使っている言葉でも、外国人職員にとっては理解が難しい場合があります。
また、利用者の名前や薬の見た目が似ている場合、確認不足によるミスが起こる可能性も。

そのため、口頭だけで説明するのではなく、見てわかる資料やチェック表を用意することが大切です。
説明したあとには、本人に内容を言い返してもらうなど、理解できているかを確認する工夫も有効です。

写真やチェック表を使って確認しやすくする

服薬介助を安全に行うためには、誰が見ても同じように確認できる仕組みが必要です。
特定技能外国人だけでなく、日本人職員や新人職員にとってもわかりやすい体制を整えることで、施設全体のミス防止につながります。

具体的には、以下のような工夫が考えられます。

  • 利用者ごとの服薬ルールを一覧にする
  • 薬の名前だけでなく、写真や色、形でも確認できるようにする
  • 服薬時間をチェック表で管理する
  • 最初は日本人職員や看護職員がダブルチェックする
  • 迷ったときにすぐ確認できる責任者を決めておく
  • 施設内の説明をやさしい日本語で統一する

服薬介助は、慣れてきた頃に確認が甘くなることもあります。
そのため、外国人職員だけを対象にするのではなく、すべての職員が同じ手順で確認できるルールを作ることが大切です。

受け入れ前の教育とマニュアル整備のポイント

特定技能外国人に長く安心して働いてもらうためには、採用してから教えるだけではなく、受け入れ前の準備も重要です。

特に服薬介助のようにミスが利用者の健康に関わる業務では、現場任せにせず、施設としてルールを整えておく必要があります。

ここでは、任せる範囲の決め方と、外国人職員にも伝わりやすいマニュアル作成のポイントを紹介します。

任せる範囲を事前に決めておく

特定技能外国人を受け入れる前に、まずは施設側で「どこまでの業務を任せるのか」を決めておくことが重要です。
服薬介助のようにミスが許されにくい業務では、曖昧なまま現場に任せてしまうと、職員本人も周囲の職員も不安を感じやすくなります。

たとえば、入職直後は見学や記録確認から始め、次に職員の見守りのもとで服薬の声かけや確認を行い、十分に理解できてから一部の業務を任せる流れが考えられます。
最初から一人で対応させるのではなく、段階を分けて教育することで、本人も安心して業務を覚えられます。

また、任せる範囲を明確にしておけば、日本人職員もサポートしやすくなります。

簡単な日本語のマニュアルが現場を助ける

マニュアルを整備する際は、外国人職員にも伝わりやすい表現を意識することが大切です。

専門用語が多い文章や、長い説明文ばかりのマニュアルでは、実際の現場で使いにくくなってしまうからです。
写真、イラスト、チェックリスト、短い文章を使い、ひと目で確認できる形にすると、外国人職員にも理解しやすくなります。

たとえば、「薬を渡す前に名前を確認する」「飲んだらチェックを入れる」「いつもと様子が違う場合は看護職員に伝える」といったように、行動を具体的に書くとよいでしょう。
わかりやすいマニュアルは、外国人職員だけでなく、新人職員やパート職員にとっても役立ちます。

特定技能外国人の受け入れをきっかけに業務手順を見直すことで、施設全体の安全性や業務効率の向上にもつながります。

特定技能外国人の受け入れは定着支援まで考えることが大切

特定技能外国人の採用は、人材を紹介してもらって終わりではありません。
実際に介護現場で長く働いてもらうためには、入職前の教育や入職後のフォロー、現場で相談しやすい環境づくりが大切です。

特に服薬介助のように慎重さが求められる業務では、本人の理解度だけでなく、施設側の確認体制やマニュアル整備も重要になります。
迷ったときにすぐ確認できる職場であれば、思い込みによるミスを防ぎやすくなり、利用者にとっても安心につながります。

株式会社ジェイ・エス・ピーでは、特定技能外国人紹介事業として、人材選定から入国前教育、入国後の定着支援まで一貫してサポートしています。
介護分野で外国人材の受け入れを検討している方は、まずはお気軽にジェイ・エス・ピーへお問い合わせください。

グリストラップ清掃の効率化ガイド|臭い・詰まり・廃油処理の負担を減らす方法

株式会社ジェイ・エス・ピーのコラムをご覧いただき、ありがとうございます。

飲食店や食品工場の厨房に欠かせないグリストラップは、排水に含まれる油脂や食品かすを受け止め、下水へ流れ出るのを防ぐ大切な設備です。

一方で、日々の清掃が十分でないと、気になる臭いや配管の詰まり、害虫の発生など、衛生面でのトラブルにつながってしまうことがあります。とくに清掃業者やビルメンテナンス業者にとっては、グリストラップ清掃をいかに効率よく、きれいに仕上げるかが、現場の作業負担やお客様の満足度にも関わってきます。

このコラムでは、グリストラップの基本的な仕組みや清掃の流れ、適切な清掃頻度に加えて、清掃業務をよりスムーズに進めるための方法や製品についてわかりやすく紹介します。

グリストラップの構造と清掃が必要な理由

グリストラップは、一般的に3つの槽で構成されています。

第1槽ではバスケットが大きなゴミを受け止め、第2槽では油脂を浮かせて分離し、第3槽ではさらに細かな油脂や汚れを取り除いてから排水する仕組みです。

それぞれの槽には、たまりやすい汚れの種類が異なります。
そのため、グリストラップ清掃では「どこに、どのような汚れがたまっているのか」を理解したうえで、適切な頻度でお手入れすることが大切です。

清掃を後回しにしてしまうと、臭いや詰まりだけでなく、衛生管理や法令面でのリスクにつながることもあります。

3槽構造の役割と蓄積する汚れの種類

グリストラップの各槽には、次のような役割があります。

  • 第1槽は、バスケットによって野菜くずや食品かすなどの大きなゴミを受け止める場所です。ここに残渣がたまると、腐敗臭の原因になりやすいため、こまめな清掃が欠かせません。
  • 第2槽は、排水に含まれる油脂を浮かせて分離する場所です。浮上した油脂やグリスがたまるため、放置すると固まりやすく、配管の詰まりにつながることがあります。
  • 第3槽は、さらに細かな油脂や沈殿汚泥を取り除き、排水を整える役割を持っています。底にヘドロ状の汚れがたまりやすいため、定期的な除去が必要です。

各槽の汚れをそのままにしておくと、油脂が固まって配管をふさいだり、嫌気性発酵によって酸っぱいような腐敗臭が発生したりします。
とくに気温が高くなる夏場は臭気が強まりやすく、チョウバエやゴキブリなどの害虫が発生する原因にもなります。

清掃頻度の目安

グリストラップの清掃頻度は、業種や厨房の規模、調理量によって変わります。ただし、一般的には次のような頻度を目安にするとよいでしょう。

・バスケット内の残渣除去:毎日、営業終了後に行う
・浮上油脂の除去:週1回以上
・沈殿汚泥、ヘドロの除去:月1回以上
・グリストラップ全体の洗浄:月1〜2回

日々の清掃を丁寧に行うことで、臭いや詰まりを防ぎやすくなります。
また、下水道法や自治体の条例では、基準を超える油脂を排水として流すことが禁止されています。

万が一、排水基準に違反していることがわかった場合、行政指導や罰則の対象になる可能性もあります。
お店や施設を安心して運営するためにも、グリストラップの清掃は日常的な衛生管理の一部として考えておきたいところです。

清掃業者の現場課題と効率化のポイント

グリストラップ清掃を行う清掃業者やビルメンテナンス業者にとって、作業時間の短縮や廃油処理コストの削減、臭気への対応は、日々の大きな課題です。

従来のバキュームカーによる吸引清掃は、しっかりと汚れを回収できる安心感があります。
一方で、車両の手配や作業段取り、コスト面で負担が大きくなりやすいという面もあります。

そのため、現場では「できるだけ短時間で」「臭いを抑えながら」「処理の手間を減らす」清掃方法が求められています。
効率化を考えるうえでは、単に作業時間を短くするだけでなく、作業後の仕上がりやお客様への説明のしやすさまで意識することが大切です。

石鹸化衛生工法による清掃効率化

従来のバキューム清掃に代わる方法として注目されているのが、「石鹸化衛生工法」です。

石鹸化衛生工法とは、専用の鹸化剤を使い、グリストラップ内の油脂成分を石鹸とグリセリンに化学的に分解する清掃方法です。
油汚れをただ吸い取るのではなく、性質を変えて処理しやすくする点が特徴です。

この工法には、次のようなメリットがあります。

  • 廃油が石鹸水に変わるため、産業廃棄物としてのマニフェストが不要になる
  • 一般事業系ごみとして処分できるため、廃油処理の負担を軽減しやすい
  • アルカリによって酸性の腐敗臭を中和し、気になる臭いを抑えられる
  • 生成された石鹸水が配管内の油脂にも働きかけ、閉塞改善につながる
  • 作業時間を平均1時間以内に短縮しやすい
  • バキュームカーの手配が不要になり、コスト削減が期待できる

清掃の手間を減らしながら、臭いや詰まりにもアプローチできるため、現場の負担を軽くしたい清掃業者にとって、取り入れやすい選択肢といえるでしょう。

ジェイ・エス・ピーの「GTエコフィックス」と「GTハンディマシン」

石鹸化衛生工法を現場で実践するための製品として、ジェイ・エス・ピーの「GTエコフィックス」と「GTハンディマシン」があります。

GTエコフィックスは、グリストラップ清掃専用の鹸化剤です。
グリストラップ内にたまった廃油成分を、石鹸とグリセリンに分解します。
アルカリ性の石鹸水を生成することで、グリストラップ内の洗浄だけでなく、配管内に付着した油脂の改善にも役立ちます。

GTハンディマシンは、GTエコフィックスを効率よく攪拌・循環させるための専用機器です。
コンパクトながら高い攪拌循環性能と自吸能力を備えており、マシンとケミカルを組み合わせることで、作業時間の短縮につながります。

GTハンディマシンの主な仕様は次のとおりです。

・寸法:320×490×500mm
・重量:約20kg
・電圧:100V
・吐出量:90L/分
・薬剤タンク:5L
・対応容量:100〜200Lのグリストラップに最適

100〜200L規模のグリストラップに対応しやすく、飲食店や小規模施設の清掃現場でも扱いやすい点が魅力です。

グリストラップ清掃の品質と効率を両立するために

グリストラップ清掃は、飲食店や食品関連施設の衛生環境を守るために欠かせない作業です。
臭いや詰まりを防ぐだけでなく、法令を守り、安心して施設を運営するためにも、日々の管理が大切になります。

基本となるのは、バスケットの残渣、浮上油脂、沈殿汚泥をそれぞれ適切な頻度で取り除くことです。
そのうえで、清掃業者としては、作業時間やコスト、臭気対策をどのように最適化するかが重要になります。

石鹸化衛生工法は、従来のバキューム清掃と比べて、廃油処理の手間やコストを抑えやすい方法です。
ジェイ・エス・ピーのGTエコフィックスとGTハンディマシンは、その工法を現場で実践するための製品として、清掃の品質と効率を両立したい方にとって検討しやすい選択肢といえるでしょう。

グリストラップ清掃の作業負担を減らしたい方や、臭い・詰まり・廃油処理にお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください。

https://jsp1981.jp/inq/

製品のお問合せ:お問合せフォーム
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